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目次
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プロフィール
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Author:サブとユミ
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From サブ&ユミ
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「窓の月」 第四章 愛撫 こころの交わり
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第四章 愛撫 こころの交わり
「どうしてこんなに優しいんですか?」 ホテルの部屋の薄明かりの中で、窓辺に立つユミの両肩に手が置かれ、やがて静かに包み込むように抱きかかえられた。 耳元で囁かれた。「何故だろう・・・・ユミを好きになり始めてるかもしれないな・・・」 サブの手のひらが服地を通して乳房に感じていた。ほんとうにゆっくりゆっくり愛撫され続けた。 「キスしてもいい?」 これも優しい低い声だった。 ちいさく頷いた。 正面から髪を撫でられ、包み込むようように抱かれ、唇と唇が重なった。軽く1度・・・2度・・・3度・・・。 キスの位置が移った。 あご・・・ うなじ・・ 耳たぶ・・ 「かわいいよ、ユミ」 その声に誘われるように自分の唇からかすかに声が漏れた。 「あぁぁ・・」 再び唇がふさがれ、下唇がついばまれた。
背中に回ったサブの手でワンピースのファスナーが下ろされるのを感じた時、少し体が硬直し、自然に体が逃げようとした。 しかし、背中と腰に回された両手にしっかりと捕まえられているのがわかった。
「だいじょうぶだよ、力を抜いて・・・」 ユミはその言葉に応え、逃れるのを断念するかのように、息を吐き緊張感を解いた。 ワンピースが肩から脱がされてゆき、床にすべり落ちた。 下着姿のユミは誘われるままにゆっくりとベッドに身を横たえられた。
下着だけの姿をみられるのを恥ずかしかった。 横たわっている自分にシーツを掛けてくれた時は少しホッとした。
しかし次の瞬間,ユミの脳裏には過去のいまわしい出来事が明確によみがえり、再び震えが襲った。 男の裸の姿がそこにあった。 それは忌まわしい過去そのものだった。 襲い掛かるもの、心とからだを切り裂くもの・・・ そして、最後には痛みに耐えながら無気力に身を汚されるしか逃れる術のないもの。
ユミをベッドに横たえたサブは自分で服を脱いでいたのだった。 年齢の割には筋肉質の体ではあった。 でも、ユミには男の体の差異など判別する余裕などなかった。 男の裸・・・ユミにとってはそれは恐怖そのものだった。 ユミは悲鳴をあげてシーツに包まった。
・ ・ ・ ・ ・ どのくらいの時がすぎたのだろうか・・・・白いシーツを体に巻きつけガタガタと震えていたのは・・・・ しかし、ユミの体に男の体は襲いかかってこなかった。 窓のカーテンの開く音がした。 そして穏やかな声が聞こえた。 「ユミ、見てごらん。 お月様がみえるよ・・・・」 静かな声だった。
窓辺に立ちながら男は話を始めた。 「月に兎が住んでる? って話聞いたことある?・・・ それはね、神様に呼ばれた兎が、自分には何も捧げるものがなくて、火に飛び込んで自分を供え物にしたんだって。 神様はそれを哀れんで、兎をみんなが仰ぐ月に住まわせるようになったってお・は・な・し・・・だよ ユミには兎に見えるかい?」
シーツからそっと顔を覗かせ、窓の外を見つめた。 白い月がおぼろげに窓の外に浮かんで見えた。 「わたし、目悪いんです・・・ボーっとしか・・・」 その応えに男が声を立てて笑った。 そしてユミも笑った。 はじめて上半身裸の男の姿を見つめることができた。
「女性の中にはユミのように男性に恐怖心を持つ人がいるんだよ。 大丈夫な人もいるしね・・・・ そう、お父さんと小学校高学年くらいまでお風呂に入ってたなんで子は、たいてい大丈夫だね。」
「ユミの場合、弟はいるけれど、4才でお母さんは離婚してるから大人の男性にはあまり触れてこなかった。 そして突然思春期に裸の男におそわれちゃった・・・・怖がるのは無理ないよ・・・・」
「でも、ユミ・・・何時かはこえなくちゃね・・・その怖さを・・・・わかるかい? 」
サブの真剣さに引き込まれ、ユミはサブを見つめていた。 初めて男性の裸をみたような気がした。 何度が男に抱かれながら、その時自分は何を見つめていたのだろう。
筋肉のあるからだ・・・・これがオトコなんだ・・・この腕が私を抱きしめるんだ・・・・ そんな想像をした。 でも、今度は震えは来なかった。
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